• 新着情報

  • 撮影/紀室裕哉(令和3年1月21日)

金成地区農地整備安全祈願祭

6年度の工事完了目指す

陸前高田市金成地区農地整備
関係者出席して安全祈願祭

陸前高田市横田町金成地区の農地基盤整備工事安全祈願祭は10日、同町梅の木の工事現場事務所付近で行われた。工事発注者の県沿岸広域振興局や施工する豊島建設㈱(紀室裕哉代表取締役、本社・大船渡市)、同地区基盤整備推進委員会(畠山克輝委員長)などの関係者ら23人が出席し、令和6年度の工事完了を目指す事業の円滑な進ちょくと工事の安全を願った。
佐藤昭仁県大船渡農林振興センター所長、大和田智広同市地域振興部農林課長補佐、白川周一陸前高田土地改良区理事長、畠山委員長、紀室代表取締役らが出席。くわ入れや玉串奉てんなどの神事を行った。

畠山委員長は同地区農地の現状や工事に至る経緯を説明したうえ、「行動を起こしてから13年目にして、待望の近代農業に即応したほ場が整備される。工期内の完成と工事の安全を祈願する」とあいさつ。

佐藤所長は「受益農家の皆さまには、引き続き事業の推進にご協力をお願いしたい。整備される農地が最大限に生かされ、収益性の高い農業が展開されるように」、紀室代表取締役は「工事を地元業者として受注させていただいたことは大変誇らしく、身の引き締まる思い。発注者や地権者、関係各所のご指導、ご協力を得ながら、一日も早い完成を目指し、安全第一でまい進する」と述べた。

水田農業が営まれる同地区農地は、昭和19年から30年にかけ区画整理が行われたが、標準10㌃の小区画で水路は用排水路兼用の土水路、農道は狭小と、近年の大型機械を導入する営農体系に合わないことが課題となっていた。施設の老朽化や組合員の高齢化、後継者不足などとも相まって、耕作放棄地拡大への懸念が高まっていた。
平成21年から基盤整備に向けた取り組みが始まり、27年には陸前高田土地改良区の金成地区水利組合を母体とする基盤整備推進委員会が発足。県の経営体育成基盤整備事業により、導水路工等の第1号工事、ならびに整地工等の第2号工事への着手が決まった。
事業計画によると、工事概要は区画整理24・2㌶、道路工4・4㌔、用水路工3・5㌔、排水路工2・8㌔、暗渠(あんきょ)排水工24・2㌶。事業費は総額7億4800万円と見込まれている。(令和3年12月12日朝刊 東海新報掲載)